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KinKi Kidsライブレポート

KinKi Kidsライブレポート

 

今も昔も、アイドルに偏見はつきものだ。

 

どんなに優れたパフォーマンスを披露しても、
“子供騙しだ”などと揶揄され、どんなに曲がヒットしても、
“自分たちで曲も書けないくせに”などと揚げ足を取られる。

 

世の中には、アーティストとアイドルに境界線を引きたがる大人たちが、
まだまだごまんといる。

 

 そんな、アイドルに偏見やアレルギーを持つ大人にこそ
観てほしいのが、KinKi Kidsのライブである。

 

実際には、ファンクラブの会員でないとチケットは入手しにくいし、
今回の武道館ライブなどは、堂本光一がMCで
「今回は、倍率がすごかったみたいやね〜」と
語るほど申し込みが殺到し、一般の人が鑑賞することはなかなか難しいのだけれど。

 

 それはもちろん、ドームでのライブが恒例の彼らが、
久しぶりに1万人規模の会場でコンサートを開催するとあって、
「今までにない近い距離でKinKi Kidsが見られる!」と、
ファンの期待も高まっていたこともある。

 

ドームクラスのコンサートでも、音の良さだけでなく
“歌を聴かせる”演出のきめ細やかさには定評があった。

 

それにしても、今回の武道館ライブのオーケストラの豪華さと、
耳に届く一音一音の美しさには、エンタテインメントショーの一つの頂点を見た思いがした。

 

 KinKi Kidsの音楽のベースになっているのは、
ロックやR&Bやダンスミュージックではなく、
昭和の時代から脈々と受け継がれる“歌謡曲”である。

 

デビュー当時、山下達郎からも指摘されたというが、
堂本光一と堂本剛の歌唱には、何とも言えない“哀調”がある。

 

デビュー当時の彼らはともに18歳。ファンに夢や希望を与える
存在であるはずのアイドルが、歌い始めると独特の暗さや翳り、
危うさと切なさを溢れさす。

 

光一と剛、どちらも、世界に二つとない個性的な声なのだけれど、
和声であれユニゾンであれ、二つの異なる声が重なった時に生まれる情感は、
年々深く、濃く、ふくよかになっているように感じられる。

 

 

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